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安全な小日向を守る会

​エイビスさん、小日向の住環境を壊さないで

 「安全な小日向を守る会」へようこそ。

 私たちは、東京都文京区小日向2-10-28(旧住友海上社宅跡地)に(株)エイビスが計画している”総地下室””ワンルーム”マンションの建築に反対する近隣住民の会です。

(株)エイビスは安全で良好な住環境が保持されている第一種低層住宅専用地域の小日向2丁目において、敷地境界から50cmも離れていない場所を地下4~5mも掘削して、地下1階・地上3階のワンルーム主体の地下室マンションを建築しようとしています。

 このサイトでは、この計画の何が問題かを明らかにし、より多くの方に文京区の第一種低層住宅専用地域が直面している深刻な問題を理解して頂きたいと考えています。

 未来にわたって区民の住環境を守るため、区民の声を大きくしていくことが必要なのです。

ホーム: ようこそ!

問題点​​

1. 境界線ギリギリを掘削し、周辺地盤を危険にさらす『地下室マンション』である点

2. 建物に関し建築後に法的責任を負う主体が多数の正体不明の所有者になるという『ワンルームマンション』である点

3. 建物を敷地南側にギリギリいっぱい寄せる為に南面に窓を極力作らず、陽の当たらない地下に11戸もの区画を詰め込む、居住性無視の設計である点

4. 東面・西面に全ての窓を集中させ、隣家の生活の平穏を害するプライバシー侵害の設計である点

5. (株)エイビスは文京区の要請を無視し、「安全で心地よい地域環境を創る」ことを促進し、地域社会の健全な発展を図るため、区内における無秩序な宅地開発及び中高層建築物等の建設を防止するために定められている”各地開発及び中高層建築物等の建設に関する指導要綱”に基づく区との事前協議を拒否し続けている点

6. 工事中、掘削や土砂の運搬、建築工事本体全てが近隣住民や登降園・登下校の児童に安全に行われるかについての懸念がある点

7. 今後、危険な地下室ワンルームマンション計画が第一種低層住宅専用地域で続出すると予測される点

​私たちは(株)エイビスのデヴェロッパー・エゴ丸出しの計画に黙っているわけにはいきません!

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問題点1

​​『地下室マンション』である点

平成6年の建築基準法改正で、地下室を容積率に算入しなくてよくなったため、第一種低層住宅専用地域の高度制限のある土地に建物を建てる場合、地下室を作るケースが増加しました。

地下室は湿気の問題や採光の問題があるので、通常その利用はガレージや倉庫、趣味の部屋など限定的です。

しかし、今回(株)エイビスは、建築面積いっぱいに地下を掘り、地下にも11戸もの区画を取っています。

特に建物西側に位置する7戸は完全な地下になる為、その採光と避難経路の確保の為、深さ3m・奥行3m・巾30m近い空堀(ドライエリア)が掘られる計画です。ドライエリアの外周面から隣地境界までは最も狭いところで15cm程度の計画で、建物を境界から50cm以上離さねばならないという民法に違反する内容です。

このドライエリアの壁は”建物と一体”であり、隣地の土圧は建物で支えているといえるから、通常崖などで地盤を支えるための”擁壁”としての構造や厳しい構造計算はしなくてよい、とされています。その為、ドライエリアの壁には擁壁ならば備えなければならない一定面積ごとの水抜き穴や裏側の透水層(砂利を裏込めする)も作られません。となるとその強度は当然擁壁に比べ脆弱になります。昨今の大雨を考えれば、隣地の土壌+水+住宅を支える壁が弱くて良いわけがありません。

その為、全国の自治体でこれを規制する動きが出ました。既に多くの自治体で、「建物と一体と認められるドライエリアの要件は①奥行き2m以内②壁が建物から建物につながった、閉じた構造であること③外周面から隣地境界まで50cm以上離れていること」であるとされ、条件を満たさないものは容積率の緩和される地下とはみなさないと定められています(建築基準法解釈基準・指導要綱など)

​ところが、文京区は基準を明確に定めていない為、業者の非常識な計画も、建築基準法の定める最低限の規定さえ満たせば民間建築審査機関の審査を通過して建築されてしまうケースが多いのです。

文京区でも、業者が指導要綱に基づく区との事前協議に応じれば、既に全国の通則になっている基準に合わせる方向で指導をしているそうです(建築指導課)。

しかし、問題点5で述べますが、(株)エイビスと(有)アデザイン、区役所住環境課から再三の要求お受け手もなお、また近隣住民から直接の要望を受けてもなお、区に対して「指導要綱に基づく事前協議は応じる義務がないので拒否する」​との強硬姿勢を崩さないのです!

​​問題点2

​ワンルームマンションである点

南側に建物を寄せて南側に窓先空地を作らない、という欲に駆られた設計方針により、南面にほとんど窓のない建物内部の採光は悪く、ファミリータイプの高級マンションには決してなりえません。その結果、この計画建物はワンルームが主体のいわゆるワンルームマンションとなっています。ワンルームマンション条例の規制により、40~50㎡の部屋が4戸・50~60㎡の部屋が6戸含まれますが、ファミリータイプと呼ぶには厳しく、39戸中29戸もが40㎡未満のいわゆるワンルームで、ウナギの寝床状の細長い各区画の最奥部にしか窓がない、居住性の低い住居です。

いったいこの住宅にどのような居住者が住むのでしょうか?既に各地で問題になっていますが、このようなワンルームは購入者が実際に住むことは少なく、多くは投資用として賃貸や“民泊”に使われることが多いようです。施主であるエイビス自体が所有し続けるのであれば、今後問題が生じた際はエイビスが法的責任を負うことになり分かりやすいですが、通常デベロッパーは建物ができると一棟丸売りをして、その先で分譲・賃貸されることになります。最近では外国人投資家が投資用に購入することも多いようで、学生や旅行者が短期間で入れ替わり居住する形態が想定されます。限られた戸数が分譲されるファミリータイプのマンションと異なり、39戸もの戸数の巨大ワンルームマンションですので、姿の見えない多数の見知らぬ住人が増え、短期間で入れ替わっても、また違法な民泊に使われても、その実態は把握しにくいということになります。

住民説明会を開催する時点になっても、施工会社、販売形態が不明であり、最終的 な販売会社すら明確には示されませんでした。将来の責任の所在、適切な管理 が保証されたとは全く言い難いもので、無謀、無節操、倫理観を欠く計画といわざるを得な いものであります。

しかも、将来この計画で地下を掘り下げた為に隣地の地盤や建物に損害が発生した場合、その法的責任を負う主体が不明である上に多数に及ぶことになる為、損害賠償請求しようにも現実的に難しい事態も予測されます。


無責任で姿の見えない多数の居住者を生み出すワンルームマンション。町会の将来を考える時、このような形態が望ましくないことは明白ではないでしょうか。

​問題点3

​​居住性無視の設計

南側境界ギリギリまで建物を寄せて敷地に建築可能な最大の建物を建てるため、南側には大きな窓は設置されません。窓を大きくとれば、窓先空地というスペースを取らねばならないからです。

この結果、せっかく陽光溢れる第一種低層住宅専用地域の住宅地であるにもかかわらず、計画建物には南面に窓がなく、採光が非常に悪くなっています。ファミリータイプのマンションではまずありえない設計です。しかし、ワンルームだからいいだろう、というスタンスです。

南側にはそれでもなけなしの小さな窓がついていますが、それ以外の区画は、建物中央に南北に走る中廊下からそれぞれ東西に向かってウナギの寝床状に配置されており、それぞれの区画の唯一の窓は東面と西面に1か所となっています。

設計者である(有)アデザイン代表取締役 齋藤由和は、「細長い部屋を途中で間仕切りできるようになっており、普通のワンルームより高級感を出した」と言いますが、区画の最奥にしか窓のない空間を途中で仕切っても、そこは昼間でも真っ暗な穴倉であり、むしろ細長く区画せず窓のない空間を作らない普通のワンルームの方が、まだ居住性は高く人間的と言えます。

こんな穴倉のようなワンルームに誰が住みたいでしょうか?

​​問題点4

​​プライバシー侵害

今回の計画建物は、南側に窓がない分、東面と西面に全ての住戸の窓が集中するという、異様な設計になっています。その結果、特に西側の隣地住宅はマンション西側に区画された地下1階から地上3階までの20戸の住戸の26の窓から常に覗かれる形となります。このマンションには区画の突き当りの1か所にしか窓がないため、それぞれの窓はほとんど全てがバルコニーへの出口も兼ねた大きな掃き出し窓になっており、それぞれの唯一の窓から外へ向ける視線はすべて西側隣地に注がれることになる為、隣地住民のプライバシーが侵害される危険に瀕しています。
また、この各戸の唯一のバルコニーにはエアコンの室外機も設置されるであろう為、西側隣地は室外機の熱風や騒音を集中的に受けることに対する不安も感じています。

​​問題点5

​(株)エイビスが文京区との事前協議を拒否し続けている点

文京区では、「安全で心地よい地域環境を創る」ことを促進し、地域社会の健全な発展を図るため、区内における無秩序な宅地開発及び中高層建築物等の建設を防止するための指導基準を定めて、事業者に対し協力を求めています(以上、文京区HPより抜粋)。区は、「宅地開発及び中高層建築物等の建築に関する指導要綱」に従い、開発業者との間で事前協議を行う仕組みがあります。

今回の計画が文京区の知るところとなって以降、文京区は(株)エイビスと(有)アデザインに対してこの事前協議に応じるよう、再三呼び掛けています(文京区役所住環境課)。

しかし、(株)エイビス、(有)アデザインはこれに応じず、「事前協議を拒否する」との明確な意思表示をしています。

また、計画を知った近隣住民からも「区との事前協議をおこなってほしい!」との要望が直接両社に伝えられました。同時に文京区役所住環境課からも(株)エイビスに対して、「住民の要望もあるので事前協議を」とのお願いがなされました(2019年12月19日。

しかし、やはり同社は「事前協議は拒否する!」との返答だったのです。

良識あるデヴェロッパーであれば、区の求めに応じて区役所関係各課との事前協議をおこない、建築基準法や東京都建築安全条例の取り扱い基準に照らし、区の建築確認方針に沿う形で計画の修正をおこない、結果、「安全で心地よい地域環境を創る」ことが促進され、地域社会の健全な発展を図ることが可能になるのです。

​(株)エイビスと(有)アデザインの態度は、区の考える健全なまちづくり計画への悪意に満ちた挑戦であり、決して黙って見過ごすべきものではないのです!

問題点6

​工事中の懸念

今回の計画地は文京区のコミュニティバス ビーグルの停留所「小日向台町小学校」のすぐ南で、ビーグルの通る道路に面しており、小日向台町幼稚園・小学校・児童館に至近に位置します。前面道路はスクールゾーンですが、4mも幅がなく、にもかかわらず普段から車の通行量が多いので、常々幼稚園や小学校の保護者から危険性が訴えられている場所です。
計画通り敷地全体を深さ5m近く掘ることになれば、9000tを超える土を運び出すために大型のダンプカーが延べ2000回近く行き来するだけでなく、コンクリートの打設工事でも何台ものコンクリートミキサー車が一気に侵入してくることになるので、登降園・登下校時の子どもたちの安全がより危険にさらされます。
工事に伴う振動が近隣に与える被害も十分に考えられます。現に、エイビスが今回の計画に先立って行った住友海上社宅の解体工事では、十分な養生をしないまま乱暴に解体工事を行い、震度4クラスの地震のような大きな振動が一日中、そして何か月も続いた結果、近隣住宅に外壁のひび割れが発生しています。しかも、エイビスは住民がこの被害を訴えているのに未だ謝罪も補修工事も行っていません。こんな無責任な会社が境界ギリギリを工事して大丈夫なのか、住宅にさらに被害が出た場合、きちんと責任を取るのだろうか?当然、住民は今後の工事にも大きな不安を抱いています。

問題点7

今後も危険な地下室ワンルームマンション計画が続出する懸念

これまで述べましたように、今回のエイビスによる大型地下室ワンルームマンション計画は、第一種低層住宅専用地域という場所にある土地を最大限利用してデベロッパーが利益を最大化しようとする建築計画であり、これが実行されてしまえば、今後またまとまった広さの土地が出ればまず間違いなく同様の建物が計画されるでしょう

それは、第一種低層住宅専用地域である小日向2丁目のあるべき姿でしょうか?今回の計画の問題は、次は皆さんのお隣で起きるかもしれない問題なのです。この問題に町内の皆様が皆様自身の問題として関わっていただきたいと思います。そうした積み上げによってこそ、あるべき街の姿を次世代に続けていくことができると思うのです。

ホーム: 活動内容

安全な小日向を守る会 資料

​​(株)エイビスによる小日向2丁目地下室ワンルームマンション計画への反対運動や、文京区への請願など、安全な住環境を守るための活動の資料です。今後、署名活動の為の署名簿もこちらからダウンロード可能にする予定です。

​​12/17業者vs住民 全記録

2019年12月17日にアカデミー茗台で行われた業者と住民との初めての話し合いの全てを書き起こしたデータです。

この1回のやり取りだけで、どれだけ(株)エイビスと(有)アデザインの建築計画が無責任で身勝手かが分かります。

​​区議会議長への請願

当会が2020年2月の区議会に提出予定の請願です。

​「第一種低層住宅専用地域の宅地開発における指導の徹底と都市計画の策定を求める請願」

​​小日向2丁目地下室ワンルームマンション計画の問題点の報告書

​町会の皆様向けに当会が用意した、今回の地下室ワンルームマンション計画の問題点をまとめた報告書です。

ホーム: ファイル

安全な小日向を守る会の概要

当団体の趣旨

安全な小日向を守る会では、建築規制の甘い文京区の第一種低層住宅専用地域を狙って、容積率いっぱいの建物を建てようと、『建物を南側にギリギリ寄せ、地下を掘って住戸にし、その採光の為に隣地の地盤を危うくする巨大な空堀を掘る』という悪質デヴェロッパーの建築手法を認めない運動を展開しています。

私たちは、文京区小日向の第一種低層住宅専用地域の安全で良好な住環境を守り、子どもたちや孫たちの世代へ残していけるよう、条例や都市計画の策定を区に求めています。

この問題は、次はあなたの家の隣でも起きるかもしれません。今、自分の隣で起きている問題でなくても、自分の問題として考える。それが広がっていけば、条例や都市計画の策定も現実になってくると信じています。

​関心を持っていただける方、ご協力いただける方がいらっしゃいましたら、「安全な小日向を守る会」までお気軽にご連絡ください。

ホーム: 当団体のプロフィール

​当会へのご連絡

地下室ワンルームマンション計画地

東京都文京区小日向2-10-28(旧住友海上社宅跡地)

送信が完了しました。

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